人生の危機は南国で脱することができるということをお伝えしたい。
以前、フィリピンのセブに暮らしていた時のことです。
私の身近で起こりました、戦い過ぎた企業戦死(士)。後輩がLINEで唐突にただ一言「わたしもう消え去りたいです」と発言。ただごとではない。
後輩はいわゆカウンセラー。そんな専門家がついに病んでしまった。
「もう何もかも捨てて、この世から消え去りたい気持ちになっています。会社に行くと涙が止まりません」ということですので、
オーケーオーケー
では消えて無くなる前に、南国でバカンスしてみない?どうせ山のように有休残してるんやろ?すぐに1ヶ月くらいお休みなさいな。
そのように、そそのかし後輩がセブへやってきた。
●私が後輩に課したミッションその1
ダイビングをする。
海は人の心を浄化する力を持っていると私は信じている。そして、ダイビングは精神修行になる。後輩よ、自然とは偉大であるよ。ガチンコの地球を感じ大きくおなり。
こういった偉そうな気持ちを心に秘めて海中へいざなった。
後輩、パニック。息が出来ません!と半泣きになるが、これは想定内。インテリの後輩は、ダイビングを頭で理解しようとしている。後輩よ、考えるな、感じろ!
Don't think.Feel!
そして、息はまず吐きなさい。そしたら吸うようになっとるんだよ。息を吐く時に、体はリラックスするんだ。海を感じて。魚がいっぱいのキラキラしたこの海をみてごらん。美しいエネルギーの輝きが見えるでしょ?
後輩、魚にみとれているうちに水深6メートルまで到達。大きい珊瑚礁や魚の群れに張り切り出す。この時、ロウニンアジという超大型魚約70匹の群れに出くわすこととなる(体長120センチ世界最大のアジ)
後輩、目を輝かせてグイグイ泳ぎだす。すごい魚の量だ。
船に上がってきた後輩は「私、生まれて初めて物事を五感で体感しましたっ!」と、なんともインテリな感想を述べて目を輝かせていた。うんうん、はなまるだねっ!
●生きるとは食べることだミッションその2
シーフードレストランにて80ペソ(200円)のジュースを、容量が1リットルだとは知らずに注文する。しかも、同じものをふたつ頼んだ私達。まぬけである。
そして、出てきたものが以下だ。ワン・トゥー・スリッ!
ちょ、ちょ、ぜんっぜん同じものではない。かなり別物な仕上がり。それでも自信満々に美しい笑顔で「エンジョイ!」と去っていくウエイターGUY。私たちは、非常にお腹がよじれた。しかし、この国ではこれが日常である。
後輩「アバウトで愉快な国ですね」と笑う。
ムール貝とエビを特製ガーリックソースで炒めた鬼ウマイお料理達。
大量の貝とか海老とかを手掴みでわしわし食べる。お米も手で食べる。気温は40度だよ。レストランは屋外だから汗をかく。食べ物を本能のままに食べる。そして、勝手にテイクアウト出来るようにまず袋に入ったまま出てくるところ、どう?(笑)
後輩、「合理的な国ですね。食べ物って手で食べると美味しいんですね」とパワーに満ちた表情で言う。
●ディープアジアを肌で感じろミッションその3
ほら、炎天下を気にしないで生魚を売っているんだよ、40度の直射日光だよ。フィリピンの人はね、いかに綺麗に並べるかが基本なんだ。
ところ変われば大事なことも変わる。
フルーツ、特にすごないか?もはや芸術の域でしょうが。美しい。
煙とか出してなんぼよ。誰も文句言わんのよ。
後輩は「オチャメでおおらかでたくましい国ですね」と。
ホテルに着いて、その日を語り合う。
後輩さんあのね、地球は大きいよ。色んな世界があるよ。あなたが今、属しているモノはその人生と量ってみて、そんなに大切なモノであるか?あなたはそこでしか存在し得ないか?あなたはあなたを許そうよ。フィリピンがあなたにそうしたようにね。優しいんだ。あなたの生きる世界は、本当は優しいんだ。
●帰国日
後輩は「今までの現実全部ぶち壊してやります」と、力強く告げ帰国した。
そうだぜ break through だよ。自分をぶち破れ!
生きることを難しく考えないで、ご飯を食べて笑顔で働いて。今日の終わりに感謝して。それが生きるを楽しむということなんだ。それ以外は、いらないんだ。私はそう思う。南国からそれを教えてもらった。
危機はマジ、南国で脱するんです!
後輩よどうか、この時の思いを永遠に。
P・S
後輩は、セブで得たあの日の想いを、自分のように苦しんでいる誰かに伝え共有したいと言ってくれました。今、後輩と私は、リトリートツアーinセブを企画しています。
現在は、ポスター作りの段階です。ポスターデザインは、デザイナーの卵さんにお願いしています。これは、私たち「ソラノイスキア」というクリエイターズコミュニティーの活動の一環です。クリエイターがクリエイターに仕事を依頼する。横の輪を広げる。助け合う。みんなで生きていくことがしたいです。
人生の危機は南国で脱することができるということをお伝えしたい、でした。
いつもありがとうございます^^