いなかWEBライターのブログ

やりたいこと全部やって生きていたいと思うから、田舎に住むと決めました(今現在は)。

インスタに学ぶ世界のミカタ。

※この記事は2年前の2016・1・21に書いた記事です。

 

先日、会社にインスタ関係の取材があり、インスタグラムを急いで学びました。インスタとの出会いにより、世界が広くなる今日この頃。オンタイムで世界の、しかも個人の画像が見れる知れるって、すごいですよね~。色んな国の色んなことが学べる。
だけどコレ、美しいモノばかりを視てしまう。人は美しいモノが好きですから仕方がないことだけど。

 

今日、名門大学と呼ばれる日本の大学の4回生3人組と出会いました。卒業前旅行なんだそうです。セブはリゾートリゾートしいと思って訪れたようで、リゾートを出たところから始まるフィリピンの現実にギャップを感じたそうです。
わりと深めに心を痛めていました。

 

初セブの場合、大半の人がそうで、みんなネガティブな感情になる。それってやはりメディア、ショウビズ業界が、綺麗なものだけを選んでみせているからだと思う。骨太のドキュメンタリー以外は、綺麗に切り取られた画を並べているだけの娯楽作品である。

人々は、テレビやネット、紙媒体の全ては誰かがアレンジメントした製品なのだということを忘れ、それが真実だと思い込み、そのまま個人の中の現実となる。

リアルは瞬く間にすり替えられてしまうのです。

 

私の友人が以前来比した時「これは全部廃墟なの?」と道沿いの家々をみて一言。







いや、普通に民家だよ!「えーっ?住めるの?」
本当に驚いている。気持ちはわかる。だって、ドア無し、窓ガラス無し、家具ほぼなしなんだもん、そりゃそうだ。だけどここではごくごく普通な一般の民家です。

 

先日、ローカルスタッフ(現地人従業員)のおうちにお招き頂きましたが、その時はね、私もさすがに驚きました。キッチンはなんと、外。アウトサイド。屋根は布。


※写真ぼけててすみません。スコールでカメラがくもりました。



うわおーー。毎日キャンプじゃん!このときスコールがきて、傘をさしながらお料理をする奥様の姿を目撃。正直なところ、大変そうだと感じました。


でも、もっと驚いたのがアウトサイドインターネットカフェ。5ペソ入れると15分インターネットできるんだったかなぁ。フェイスブックの更新をしたり、オンラインゲームをしていた。






パソコンあるのに屋根だけ!イヌ!イヌ!しかもノライヌ!
ワイルドでんなー。


そう、ほとんどの建物が中だか外だか解んないような、そんな感じなのがこの国の日常です。でも本当に貧しい人はね、おうち自体が無いので、おうちがある人は普通の一般家庭の人です。
日本ではリアルじゃないけど、ここではリアルごとなんですね。

 

けっして裕福ではないけれど、でもみんないつでも陽気過ぎるほど陽気。その日その日にこだわりを持たず暮らしている。その日暮らしって、やってみるとなかなか最高なんだよね。

 

 

 


全てが美しくは無いけど、シンプルで自然でこれはこれでいいのだと思う。

地球は広いから色んな側面があって、いいのだと思います。だから、発展途上国に心を痛めながらリゾートすることはありませんよ!日本とは違うけど、悲しくはない。

 

そもそも別ものなんだから。比べることの出来るモノサシなどは存在しなく、もはや比べることがナンセンス。


でも、問題は沢山ある。
外国人が造るリゾート、外国人が持ち込む文化、この国を善くはしていない。侵食って言葉が頭をよぎります。

手つかずの文化や自然をやりたい放題改造して、短絡的にお金に変える国がある。日本がする開発のように優しくないよ。ある種、使い捨てる感丸出し。食いつぶしたらオシマイみたいなスタンスの開発です。

 

その光景を目の辺りにすると悲しいというより、憤りの感情が芽生える。そしてお金が支配する世界を肌身に感じて、無力を痛感する。

 

「社会」とか「文明」という幻想のお化けは、どこまで膨れ上がり育つんだろうか。日本にいるよりも明確にその脅威を視れる。この国で、私は私に出来ることを模索しています。

 

 

 


 

 

雑踏にまみれて混沌として、富と貧とがごちゃまぜで共存している。

カオスな国フィリピン。