いなかWEBライターのブログ

やりたいこと全部やって生きていたいと思うから、田舎に住むと決めました(今現在は)。

14歳、生まれて初めてマクドナルドを食べました。

仕事終わりに同僚二人と、食事➡ミスドマクドナルド➡マッサージのコースで。
食べ過ぎだな。

 

マクドナルド、いつも激混みです!なんでだろ!







店内はド派手な出で立ちで、パッションを感じます。フィリピンにおけるマクドナルドはとても高級品なので、客層は富裕層が中心です。マクドナルドは名高い一流企業。アルバイトだとしても、大卒以上でなければ勤められないんだそうです。

噂によると、履き物を履いてないと入店出来ない(裸足禁止)らしい……。

そのルールの次元自体が凄すぎて、いろんなギャップを感じます。確かに裸足の人が、入口の外に沢山います。お金持ちが集まる場所には、裕福でない人々も集まります。

食べ残しや、心づけを無心しています。






店内は常に、外の雑多な雰囲気をものともしないスタイリッシュさです。


同僚二人ですが、周りの人に比べたらそうとうデカイ。

フィリピンの人は身長が低く、男性でも私と同じくらい160cm前後。女性は150cmあれば大きい方のようです。






二人とも180cmくらいなので、間にいる私は捕らわれた宇宙人風にみえているはずだな。二人は、バスケット選手なのか?と何度も聞かれていました。いいえ、ただのおじさん2人ですよ。フィリピンはバスケットが盛んで、夜毎にナイトバスケットが外で行われています。


そして、マクドナルドをマックと呼ぶか、マクドと呼ぶかということで討論。
私はマクドナルド、とフルネームですが、論外、と言われました。

 

私は田舎者で、マクドナルドを14歳になるまで食べたことがなく、テレビでCMを観るたびに心から憧れていました。バスを乗り継ぎマクドナルドを食べるためだけに2時間をかけて、初めてマクドナルドに行った14歳のとき。購買システムがわからなすぎて、外からガラス越しに人が買うのをずっと観察しいてた思い出が甦ります。あなおかし。

 

外から見て、人の流れがわかったとしても、今度はカウンター前での立ち居振る舞いがわからない。カウンター近くで注文のヒアリングに勤しむが、聞いたことのない異国の暗号が飛び交っている。ビックマックダブルチーズバーガー、テリタマ、ポテト、シェイク。

 

マクドナルドのCMは生まれてから14年間しっかりと観ていた気でいたが、まさか、ハンバーガー以外の食べ物が売られているという事実には気付いていなかった。マクドナルドで売られているのは全て、ハンバーガーという名前だと思っていた青春。知らない言葉は自動的に脳がスルーする、という仕組みなんでしょう。田舎者可哀想過ぎる。

その後、決死の覚悟で人生初のハンバーガーを求め、カウンターへ挑んだ少女は、緊張しすぎていたのだろう。店員さんから繰り出される全ての質問に対して、うなずくという以外の選択肢はなかった。その結果、よくわからない食べ物で沢山となったトレーとデッカイ飲み物を見ながら、空っぽになった小さな布の財布を握り締めていた。

都会でイキルということの厳しさを噛み締めた、14歳の少女であった。

 

そういえば、去年、渡比の飛行機に乗る前に、父と母とケンタッキーに行ったとき、父はまるでシステムがわかっておらず、食べ終わったものを紳士的な感じでよどみなく、トレーごとトラッシュボックスに捨ててしまいました。あなおかし。

 

紳士的な父を思いやり、父から見えないようにしてトレーをゴミ箱から救出したことは言うまでもありません。おそるべし、繰り返される田舎者のかなしみ。


そんな回想にふけりながら、フィリピンの夜は過ぎて行き、お腹ははち切れんばかりになったのでした。