クライアントは理系でカワイイですよということについて
今日は春の七草ですね!
数日前から店頭に並び始めていましたので、買いました。
佐賀の農協発売の七草セット。
新しい時代を感じると共に、工夫しているJAさんを素晴らしく思います。
伝統や文化は、いつか廃れてしまいます。人類は進化し続けるのですから、古いモノ、とくに古い風習などは限りなく不必要なモノとなります。それを残していくためには大人たち、古い時代の人類が、進んで新世代にプレゼンしていかないといけないのですよね。
このJAのQRコードを見た時に浮かんだのは、JAのおじさんおばさんとJAの若者が、七草粥の存続・七草セットの野菜を栽培する農家の存続をかけて、あれこれと試行錯誤した姿です。
ひとつのQRコードに秘められたバックボーン……そういうのを想像していると、泣けるんです。
このQRコードにて若いママさんや若者が、インスタ映えよろしく「七草でもつくってみっか!」となれば嬉しいものです。
※七草は茹でるとインスタ映えしませんので、撮影は茹でる前に、という注意もQRコード内にあればなお良し!
して、年末に大きなお仕事を頂きまして鬼のようにやり遂げて、のほほんとお正月を過ごしておりました。その間も、新規のクライアントさんからお仕事のお声がけを頂いたのですが、なかなかやろうという気持ちが起こりませんでした。
その最たる理由は先方の提示価格です。
何を基準に価格設定をされているのか、不思議になります。
恐ろしいほどの低価での提示に、驚きを隠せないのが正直なところです。
駆け出しの頃は自分に自信もないし、実績もないのでどんな低価格でも「自分に任せてもらえるんだ嬉しい」という思いで、がむしゃらに請け負っていました。9年前です。でも、その頃の低価格は今の低価格よりもはるかに高い価格でした。
最近は価格設定が暴落しています。法人ではなく、個人のクライアントが増えたことが原因だと思っています。
法人だと、ある程度の予算があり、自社の見栄えがあるので、値段はある程度はったとしても確実な道を選びます。個人のクライアントは、ある程度のライティングマニュアルを作り、素人ライターを導くという視点で、低価格を貫いているようです。
時間をかけるか、お金をかけるかの違いでしょうか。どちらが良いとかではありません。受注主も発注主も、自身の求めるものを選択するべきなのです。
昔、請け負っていた仕事で1文字0.4円で5000文字を10記事という案件がありました。その当時で最安値をたたき出していた案件ですが、初心者で価格の相場も、もともとわからないくらいの頃なので、やりました。そのクライアントさんがつくったライティングマニュアルがあるというので頂いたのですが、その不明瞭さがすごかった!なんという難解な日本語であろうかと、恐れおののいた次第です。
私がおもうに、クライアントさんって、理系の人が多い。
(法人の編集者などは除く)
ITの人が副業でアフィやってるとかなんでね。
学校は工業高校でしたとか、実際多いです。
理系のつくるライティングマニュアルは、日本語の解読が不可能な場合多し……。脳内を文字にして表すのが苦手なんですよね、きっと。そのときはライティングマニュアルの説明をひとつひとつ箇条書きにして、これはこういった意味ですよね?ご回答ください。などと、マニュアルの内容を確認することからはじめました。
ランサーズでもあります、プロジェクトの掲載文の日本語がおかしいな、と思うことが。知らせるべき情報が散乱していたり、ものすごく長文であったりと、なかなかです。
ある募集では
健康についての記事を募集します。
書き方はこちらが指定しますので初心者でも大丈夫です。
このような感じでお願いします。
例)
女子会を盛り上げる3つの○○とは!
男心をズキュン!女の子のモテる仕草5選!
ご応募おまちしています。
ねぇ、健康案件だったら「健康に役立つストレッチ5選!」とかの例にしようよせめて。そして、このような感じってなんでしょう、すごくふわっとしているよ。なにより、情報すくなっ!こんなクライアントさんだと請け負った後、内容に対してなんのすり合わせもなく「いま入金しました!それではお願いします!」という業務開始命令メッセージだけが来ることとなります。
でも仕方ありませんよ。
だってクライアントさんは、理系なんだものカワイイ(*´v`)
文系より、もしくは理系だが文系能力も併せ持つ天才肌のクライアントさんですと、入金終わりに、ターゲット層・文体の指定・着地する方向などの指示テキストがさっと送ってきます。私はそれを熟読し、それに基づいた自分の構成を箇条書きでリターンして、お互いの認識を最大限近づけてから、作業を開始します。
これをやらないから、記事を納めたあとに修正が必要となるんです。
テレパシーは使えない、ということを肝に銘じることが大切です!
私は修正依頼を頂戴したことが、ほとんどありません。9年間で数えるくらいしかありません。ですがいつも納品後はビクビクしながら修正依頼に身構えているので、クライアントさんから「ありがとうございました!お疲れ様です!」と赤なくあっさり言われてしまうと、毎回拍子抜けするのですが、大丈夫なようでありがたいです。
これは才能がどうとか、ではまったくなくて、事前に意思の擦り合わせをやっているから、それだけなのです。こういった作業前の受注者からの投げかけは、クライアント側にもあとあと楽でいいんだと思います。
理系のクライアントさんには、文系、もしくは理系だけど文字もかけるよ!という受注者が、じりじりと歩み寄ることが大事なのです!
と、思っているのは私が理系フェチだからかもしれません。
私は、専攻が文系だけど、生物学(神経・運動生理学)・地学を選択していたという、へんなバランスの文系です。
理系のボクトツな物言いとか、表現力よりも情報伝達を優先するスタンスに、キュンとするのです。
東大理3卒の友人(女性)は、いつも早口でマシーンみたいな口調です。頭の回転が速や過ぎて色々をはしょり過ぎ、発する言葉や文章が意味のわからないものとなっているんですが、そのこじれ具合いが爆可愛いです。
ですから、クライアントさんが日本語苦手な理系でも、それはそれで仕事と別枠でオイシイのです。みなさんもそういう感じでお仕事してみては、いかがでしょうか?
おあとがよろしいようで。